のどの痛みに効く薬
せきを伴うのどの痛み、たんが絡むのどの痛み、
つばも飲み込めないのどの痛み・・・のどの痛みはさまざまです。
症状に合った成分や剤型を選びましょう。
内服薬
解熱鎮痛薬
解熱鎮痛薬は、頭痛や熱があるときだけでなく、のどの痛みやはれを抑える効果があります。
しかし細菌やウィルスなどの病原体が感染した結果、のどに炎症が起こっている状態は、私たちのからだが病原体の増殖を抑え、全身に拡がらないようにしている証拠です。無理に炎症を抑えるような解熱鎮痛薬の服用は避け、のど飴やうがいなどで対処したほうが良いでしょう。
※発熱している場合など、解熱鎮痛薬の服用が必要なケースもありますので、くれぐれも医師の診察を優先してください。
ドロップ剤とトローチ剤
医薬品や医薬部外品のドロップ剤とトローチ剤にも、のどの痛みなどを抑える効果があります。
両者に大きな違いはありませんが、有効成分によってせきに効くものや、たんに効くものなど効能・効果はさまざまですので、症状にあった薬を選ぶようにしましょう。ドロップ剤やのど飴の成分、効き目については「のど飴の分類と効果」をご覧ください。
外用薬
のどスプレー
のどスプレーの有効成分を見てみると、大きく以下の3種類に分かれます。
・ポビドンヨード
・セチルピリジニウム塩化物水和物(CPC)
・アズレンスルホン酸ナトリウム水和物(水溶性アズレン)
ポビドンヨードとCPCは、どちらものどの炎症を引き起こす病原体を殺菌・消毒する効果があります。
ポビドンヨードは多くのウィルスや細菌を殺菌・消毒できる反面、独特の匂いや味があります。
一方、CPCはポビドンヨードに比べて殺菌・消毒できる対象が少ない反面、独特の匂いや味は無く、使いやすいでしょう。
また水溶性アズレンには抗炎症作用(炎症を抑える作用)があるので、のどの痛みやはれがある際には前述の2成分に比べ有用といえます。
また最近は、CPCと水溶性アズレンの2成分を配合した製品も出はじめていますので、症状に合わせてお選びください。
うがい薬
うがいものどの痛みや炎症には効果的です。
のどの粘膜に付着した細菌やウィルスなどの病原体を洗い流すので、外出した際などは予防的に行うと効果的です。また、のどの粘膜にうるおいを与え、乾燥を防ぐ意味でも有用です。
うがい薬ものどスプレーと同様、有効成分で大きく3種類に分けられます。殺菌成分(ポビドンヨードやCPC)を含むもの、のどの炎症を抑える成分(水溶性アズレン)を含むものがありますので、のどを殺菌・消毒したい場合は前者を、口腔内の洗浄に加え、のどのはれがある場合は後者を選ぶと良いでしょう。