山脇りこさん:
これからいちごが美味しい季節です。お祝い事にピッタリの赤でお正月に重宝だったり、クリスマスケーキのイメージからすっかり冬のフルーツのようですが、本来は早春から旬を迎える果実。
フルーツの中では、比較的糖質が少ないので、ゆるやかな糖質制限の味方です。ジューシーさや酸味で食べ飽きず、色もきれいで気分もあがりますよね。
そんないちごを、ナチュレSを使ってコンポートに。コンポートはジャムやコンフィチュールと違って砂糖は控えめに、形を崩しすぎずに煮るのが特徴。
今回のレシピでは、ほんのり塩気とラム酒を効かせて大人っぽく仕上げます。ヨーグルトやパンケーキにも合いますが、モッツアレラチーズを添えて前菜に仕立ててみました。
ジャムのように日持ちはしないので、冷蔵庫で保存し、2,3日で食べきってください。
いちご 300g(15個くらい)
塩 小さじ1/3
レモン汁 大さじ2
ラム酒 大さじ2
ナチュレS 大さじ1
モッツアレラチーズ 1個(100g)
黒胡椒 適量、お好みで。
【1】
いちごはヘタを取り、大きなものは半分に切り、仕上げ用に3個とりよけて、残りは蓋ができる鍋(フライパンでもよい)に並べる。塩を全体に振ってまぶし、10分ほどおく。
【2】
[1] にレモン汁をふりかけ、弱火にかける。蓋をして、ふつふつと沸いたら、そのまま10分ほど煮る。
【3】
お玉でいちごをかるくつぶして(つぶしすぎない)、ナチュレS、ラム酒を加えて、蓋をせずにさらに7分ほど煮る。
【4】
火を止めてそのまま冷ます。
【5】
皿にモッツアレラチーズを盛り、[4] も盛り付け、生のいちごを添える。黒胡椒をふる。
・エネルギー:232kcal (砂糖使用時よりも、47kcalオフ)
・たんぱく質:10.7g
・脂質:10.2g
・炭水化物
―糖質:18.5g (砂糖使用時よりも、10.1gオフ)
―食物繊維:4.6g (ナチュレSを使用することで、2.5gプラス)
・食塩相当量:1.1g
旬の食材を大切に、忙しい人にも作りやすく、モダンなエッセンスも加えた家庭料理を伝えている。朝日新聞での連載や、「あさイチ」などのテレビ、ラジオ、WEB、雑誌でも活躍中。『毎日食べたいかんたん3×3レシピ』『明日から、料理上手』『いとしの自家製』など、著書多数。
台湾愛が高じて台湾のガイド本『食べて、笑って、歩いて好きになる大人のごほうび台湾』を上梓、『台湾オニギリ』や『台湾スープ』の著書もある。
代官山で料理教室「リコズキッチン」を主宰。